電池メンタル社会人日記

映画やライブの感想書きます

森、道、市場 2024 (2日目)

5/25(土)ラグナシア/ラグーナビーチ

 

朝5時半に起きて新幹線に乗ってきた。朝ごはん駅弁の「鮭のルイベ弁当」だったけど、見た目は最高だけど、味は普通にしょっぱくて微妙でした。豊橋駅からのシャトルバスを使おうかと思ったけど、混んでるっぽいので三河大塚駅から25分かけて歩いて会場まで行きました。クロークが500円で出し入れできないのだけど、大量のコインロッカーも500円かつ出し入れ可能かつ100円返金という優しすぎ設定で泣きそう。

 

・Homecomings(11:45〜遊園地STAGE)

CHAMBER SETと書かれていて、アコースティック的な何かかと思ってまぁいいかと思ってたら、バンド編成+ストリングス編成ということで、嬉しい誤算。ストリングス隊の4人は白い服装で、合わせてバンドメンバーとギター以外は白い服装で、なんか羊文学みたいだなと思ったら、サポートドラマーは元CHAIの人で、最近は羊文学のサポートもしてるので、もう羊文学やんってなったし、てかこのサポートの人すげーなと思った。リハでは一番好きな「HURTS」やってくれて嬉しかった。てか、改めて『SALE OF BROKEN DREAMS』聴くと名盤ですよね。本編が始まって3曲くらいはホムカミの静的な部分を見せつつ、MCでは「この編成でやれるのは特別なこと」と触れつつ、MC後はもうちょっとノリの良い曲を披露。ホムカミの日本語詩の曲は優しさとポップさがあって、スピッツみたいなものだし、羊文学があれだけ売れるならホムカミももっと売れてイイだろって感じ。7曲目は疾走感があってストリングスもハマってカッコよかった。1人だけチェックシャツだったギターの方はグラサンを外すとダウ90000の蓮見のような顔だった。ボーカルの方は可愛かったです。

 

〈セットリスト〉

1.Here
2.光の庭と魚の夢
3.ラプス
4.PLAY YARD SYMPHONY
5.Moon Shaped
6.Cakes
7.US / アス

 

Base Ball Bear (13:25〜遊園地STAGE)

小出さんは若干白髪混じりでグラサン姿でカッコいい。関根さんは相変わらず笑顔が可愛くて、堀之内さんは存在自体が明るい。リハの「ポラリス」は3人でボーカルを回していく曲で、ある意味リハーサルにピッタリ。6年ぶりに出演というベボベの本編1曲目はライブ定番曲の「17才」からスタート、2曲目は個人的にベボベでトップに好きな代名曲「short hair」。4曲目はベースのダンサブルさが特徴的なセッション的な楽曲。MCで今日のタイムテーブルに触れつつ、入り時間の都合でライムスターは来れませんでしたと初めに宣言して始まった「The Cut」。ベボベ単体でも名曲だからいいけど、やっぱいつかはライムスターとコラボした完全体で観てみたい。ベボベとライムスターが同じフェスってそういえば、2018年のベイキャンプでもそうだったな、あのときも時間が違いすぎてコラボはなかったけど。夏を感じる2曲を叩きつけて終了。「BREEEEZE GIRL」は観客の「おーおー」というコーラス含めて、夏感あっていいよなと改めて思った。去年の野音以来のベボベ、やっぱり野外のベボベはいいな。

 

〈セットリスト〉
リハ①ポラリス
1.17才
2.short hair
3.夕日、刺さる部屋
4.Endless Etude
5.The Cut
6.ドラマチック
7.BREEEEZE GIRL

 

group_inou(15:05〜遊園地STAGE)

確かに今日はイルカくんのタオル持ってる人が多かったし、リハの段階からオーディエンスは完全に熱狂状態。1曲目は僕がイノウで1番好きな「EYE」で、確かほんとは、2020年のベイキャンプで復活するはずでコロナやもろもろのタイミングで復帰が無くなり、その会場ではアーティストの登場SEでかかってた曲で、そのタイミングでイノウのことを知って、そっからハマってもう4年が経ってるわけです。9年ぶりの出演ということで、MCでなぜ出演したかに触れると、ここの主催者とは20年来の知り合いでずっと熱いコールを受けてたからとのこと、今年あるであろう野外のベイキャンプにも来てくれるのだろうか。というわけで、初めてイノウのライブは初めて観るわけだが、imai のライブは観たことあるのでアツいというは知っていたけど、2人が揃うと2人とも暴れるし、2人とも煽りまくりで客もブチ上がりまくり。「THERAPY」では、わざわざ持ち込んだ巨大なイルカくんと浮き輪の風船が客席でぐるぐる回って、最後は隣のプールに着水してた。からの「BLUE」は清涼感のある名曲だ。ここからブチ上げますと宣言したあと、「CATCH」は個人的ブチ上げ曲なので最高!!最後にアゲて帰りますと宣言して「HAPPENING」を披露したあと、なんと、「MAYBE」も披露!!この曲ほんと、大好きでYouTubeにあるいつかのベイキャンプで最後に披露したライブ映像を繰り返し何度も観てたから、それと同じ体験ができて感慨深い、曲をバシッと決めたあと、パッと帰る去り際もカッコよすぎ!!ブチ上がってジャンプしたり頭振ってたら熱中症的な頭痛に重なって一瞬ヤバかった。

 

〈セットリスト〉

リハ①COMING OUT
リハ②MYSTERY

1.EYE
2.SOS
3.QUEST
4.THERAPY
5.BLUE
6.CATCH
7.RIP
8.HEART
9.HAPPENING

10.MAYBE 

 

岸田繁(16:45〜遊園地STAGE)

去年、バンドで出る予定がコロナになって出れなかったので、今年は弾き語りで登場。MCでカバーで誤魔化すと触れたように、序盤は民謡や英語の曲のカバーを披露しつつ、くるりの曲も披露。歌い出しで歓声のあがる「琥珀色の街、上海蟹の朝」、ホムカミの畳野さんをゲストボーカルに呼んで「ばらの花」を披露して、続いて「BABY I LOVE YOU」を披露。「BABY〜」はほんと弾き語りに合うし染みる、最後は岸田1人で「言葉はさんかく、こころは四角」を披露。これまた名曲だし、弾き語りだと染みる。

 

〈セットリスト〉

くるりの曲のみ

1.natsuno

2.太陽のブルース

3.琥珀色の街、上海蟹の朝」

4.ばらの花

5. BABY I LOVE YOU

6.言葉はさんかく、心は四角

 

RHYMESTER(18:00〜SAND STAGE)

18年のベイキャンプ以来、5年半ぶりにライブを観た。ライブは「Futur Is Born」からスタート。全体を通して宇多丸のMCが面白いかつ多い。もうさすがラジオスターだなって感じ。ライムスターが35年目でステージのトリに立たせてもらうことがいかにスゴイか(売れてないのに)を力説しつつ、ライムスターがロックフェスでも勝ち残ってきた理由、それはアナログレコード2枚をターンテーブルの上で“演奏”してるから、ベテランのキングオブステージを見せつけると煽る。もうほんと盛り上げ上手だな。この海辺で、夕刻で、風が気持ち良くて、気温もちょうど良くて、快晴で、というシチュエーションにピッタリと宣言して始まったのは「ちょうどいい」。ほんと好きな曲だ。歌詞の「バルト9」は愛知に合わせて、「シネマスコーレ」に変更。これから夏開幕(7月8月はキツすぎて夏とか言ってられない笑by宇多丸)ということで、これまた好きな「フラッシュバック、夏」、間髪入れずに「初恋の悪魔」。クライマックスは原点に立ち返って「B-BOYイズム」と、名曲「ONCE AGAIN」でシメ。せっかく18時以降なのだから「After6」もやって欲しかったな。あの曲好きだから。

 

〈セットリスト〉

1.Future Is Born
2.Back&Forth
3.ライムスターインザハウス
4.ちょうどいい
5.フラッシュバック夏
6.初恋の悪魔
7.B-BOYイズム
8.ONCE AGAIN

 

・moreru(19:15〜CIRCUS STAGE)

現場に着いた段階ではリハをやっていて、その段階で大爆音でPAと音量の調整で何か話し合っていたのだが、結果的にボーカルが「(音量を低くすることは)不可能です」と言ってたのがウケた。本編が始まると前方はハードコアなモッシュの嵐で、僕は離れたとこから観てたけど、激しさがロックフェスのラウドバンドの比じゃないんですよ。これはライブ動画を前から観ていて、現場こえーなーと思いつつ、ライブ観てみたいなと思っていたから、こういうフェスの機会で観れるのは嬉しい限り。もうフェスのラストということもあって、帰りの客がライブの爆音に驚いて惹かれて立ち止まっていく光景がたまらなく愉快だし、ライブパフォーマンス含めて、もうアートですよ。ボーカルは学生服と学生用のカバンを背負って登場して、マイクに頭を何度も打ち付けて、カバンもフロアに投げつけ、服も脱ぎて最後はパンイチ。ギターも最後はスタンドを薙ぎ倒すし、DJ(?)ポジの女性(?)もステージ這いつくばって絶叫してマイクを機材に叩きつける。シャウトもメンバーほぼ全員してたし。楽曲はもはや、どの曲かは分からないのだけど、名盤『呪詛告白初恋そして世界』からも何曲かやっていた。moreruは静寂の語りの部分がある意味厨二病的な切実さがあって、そこは他のただのハードコアバンドとは一線を画すとかだなと思う。ロックの定義づけなんて、アホくさいしなんとでもロックって言えるけど、ロックも根本的な原初的なとこはやっぱ破壊衝動だと思うし、moreruはそれを森道のトリという空間でやってのけて、今日1番興奮して持ってかれた。1番最後に観たのがmoreruで良かった。

 

食事はみかん2個とパイン串(凍らせてあって美味すぎでした)、1500円のハンバーガー。初めてきたフェスだけどロケーションは最高だし、音楽のメンツも最高。売り切れるのはそういうとこもあるけど、そもそもこのフェスが地域のお祭り的な地元の雑貨や飲食が立ち並んで、テントを張ってキャンプ的に楽しんでる来場者も多いし、だからこそ普通の音楽フェスという客層よりも子連れが多いし、年齢層も幅広いし。さらにチケットの値段も5000円だからね。ほんとフェスって感じでまた行きたいなと思う。moreruが終わった後、早足で20分で駅まで歩いて新幹線に乗りながらこの文章を書いています。

 

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