電池メンタル社会人日記

映画やライブの感想書きます

セカンド・スパンクハッピー・レトロスペクティヴ <PERFOrmance le jour suivant> w/電影と少年CQ/アーバンギャルド

6/14(金)新宿BLAZE(開演:19時半)

 

7月末で閉店となる新宿BLAZEに来れてよかった。スタッフの方が中年女性が多かったのが他のライブハウスとは違う感じ。故障しまくりで使えないコインロッカーに歴史を感じました。仕事が遅くなって電影と少年CQはラスト1曲しか見れなかったけど、それが「ANGELIC」のカバーで嬉しかった!

 

アーバンギャルド

昔からずっと存在は知っていたけど、ライブを観るのは初めて。ちなみに「あたしフィクション」って曲が好きです。松永が「菊地さんが歌わなくなった青春を歌い継ぐ」と宣言して始まったのは「普通の恋」。いつかのYouTubeアーバンギャルドの2人が普通の恋のカラオケをしてる動画を見たことがあって、若干の期待もしてたけど、ホントにやってくれるとは!!2021年、僕が大学4年で就活で病み病みモードのときに、1年間で1番聴いたかもしれない曲。「普通の恋」ほどの名曲、歴史に残るのだから、アーバンギャルドのお二人が歌い継いで欲しいと心から思う。前回思った「普通の恋」がいつ聴けるのかというのは、こういう形で回収されたのでした。歌舞伎町から東京の夜景のキラキラした映像も相まって最高だった。ちょっと苦言を言えばアーバンギャルドスパンクハッピーに影響を受けたユニットであるわけだけど、スパンクハッピーの方がセンスが良いよなとシンプルに思ってしまった。センスは大切。

 

〈セットリスト〉

1.修正主義者
2.水玉病  
3.自撮入門 
4.アンドロギュノス
5.普通の恋
6.ワンピース心中

 

スパンクハッピー

前のライブでは、菊地役の男性と岩沢役の女性を立ててやるということになっていたけど、それの回答はなんとコドモスパンクハッピー!子供2人がダンスするというもの。レトロスペクティヴのイベントだと過去を振り返るものになるけど、未来に開けたものにしたいという想いからの子供起用に至ったらしい。けど、子供だから舐めちゃいかん。2人の髪型とファッション含めたスタイリングはまるでジョジョの世界のようにカッコいいし、ダンスはキレキレで惚れてしまう。というか、振り付けが全てにおいてハマっていたし、ダンス用にリメイクされた楽曲もカッコよかった。最後の曲で菊地が登場して一緒に踊りつつ、腕時計を指すような仕草をしてから、子供2人(ねね as 岩澤瞳 / りり as 菊地成孔)は舞台袖に帰っていくのでした。それは単純に労働時間が21時までと決まっていたからという理由の演出らしい。

 

ここからは菊地によるDJ。前回よりも短いけど、曲を途中で切り上げるなどして、美味しい見どころはたくさん詰まったDJ。「ジャンニ・ベルサーチ暗殺」「Theme song under the cloudy heavens」には問答無用にアガってしまうし、ラスト3曲の畳みかけ(「フロイドと夜桜」「Physical」「拝啓ミス・インターナショナル」)はライブ定番の盛り上げになるなと思いつつ、もう次のライブは無いんだけどって寂しくなる。ラストは「ethic」でチルにシメ。MCでは、「ポップミュージックなんて終わってほしくないと思わせないとダメでしょ」とかまして、「タフなニュースがあっても歌と踊りがあれば生き残っていけます」と語りかけ、今日が誕生日で61歳になるけど、こんな歳で言うのもあれだけど、と前置きしつつ、「愛が全て」と言った。それは「拝啓〜」のラストで客に「I LOVE YOU」と合唱させるのもそうだけど、優れた音楽家はどんなに捻くれたって、究極的には音楽のもたらすピュアネスを信じているし、だからこそ音楽の現場に立ち続けるのだろうと思った。そんな菊地成孔が好きです。帰りに6月末で閉店する歌舞伎町の天一に寄ってこってりラーメン食べたけど、あんまり美味いとも思わなくなってきた。

 

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