一番好きなアーティストの神聖かまってちゃんが昨年の秋で10作目となるアルバムを発表したので全作振り返ってみる。
『友達を殺してまで。』(10)
かまってちゃんのすべてが詰まっている。全部お気に入り。「ロックンロールは鳴り止まないっ」を聞いたときの衝撃。かまってちゃんってこういった熱い曲*1ばかりかと思いきやむしろ熱い曲が珍しいバンドだと気づきよりハマっていく。「バイトなんかでへこたれないぞっ」には勇気づけられました。
『つまんね』(10)
かまってちゃんの「ホーリー系」と呼ばれる曲が多いアルバム。憂鬱なとき「天使じゃ地上じゃちっそく死」「美ちなる方へ」を聴きまくってた。
『みんな死ね』(10)
『つまんね』(メジャー)と同時発売のインディーズアルバム。曲調はポップでこっちのアルバムの方がメジャーっぽい。何だか聴いてると元気づけられて涙が出そうになる。
『8月32日へ』(11)
基本的にかまってちゃんの出す夏アルバムはポップで切なさがあって好きなのだが今作が一番好きかもしれない。「〜の夏休み」シリーズはMVが最高に好きで何度も見てる。「映画」は感動するし「夕暮れメモライザ」のファッキュー精神はいつも心の中に。高校の頃、図書館で「コタツから眺める世界地図」を聴きながら寝ていた。
『楽しいね」(12)
このアルバムで一番好きな曲は「友達なんていらない死ね」。高校の頃、友達がいなかったので本当に衝撃を受けて心のプロテクト代りに聴いてた。この曲で人生観が揺さぶられかまってちゃんにズブズブハマっていくことになる。
『英雄syndrome』(14)
かまってちゃんの第2章が始まったようなアルバム。「フロントメモリー」は「ロク鳴り」に続くかまってちゃんの代表曲でライブ定番曲。サビの歌詞が<がんばれないよ>なのも好き。「彼女は太陽のエンジェル」は超お気に入り。
『夏、インストール』(16)
初めて借りたかまってちゃんのアルバム。「たんぽぽ」は世界観とメロディーに癒された。この頃は大学受験のために塾に通っていて、帰り道チャリに乗りながら聴いた「天文学的なその数から」に泣きそうになった(ちばぎんのコーラスが最高)。「リッケンバンカー」の歌詞がお気に入り。
『幼さを入院させて』(17)
世界観が好きなアルバムでお気に入りの曲も多い。「僕はぬいぐるみ」はお気に入り。メロディの冒険の始まりを感じさせる爽快感も好きだし、歌詞に夢野久作をわざわざ入れちゃうとこにアングラバンドとしての一面も感じられる。夢野久作というワードが伝わらなくても一番盛り上がるとこに入れちゃうの子さんが好き。
『ツン×デレ』(18)
デモのときから好きだった「犯罪者予備君」が収録されて嬉しい。
『児童カルテ』(19)
CDより先にデジタルで先行配信されたアルバム。「Girl2」みたいな曲をふっと入れてくるセンスとかっこよさ。「るるちゃんの自殺配信」は18年に発表されたときから心に残ってずっと好きな曲だしかまってちゃんが好きで良かったなーと思った。才能劣ろれ知らずなかまってちゃんにはこれからもついて行こうと思えた。
かまってちゃんは破天荒なバンドだと思われてるけどコンスタントにアルバムを発表し続けてるしメンバー脱退が一度も無いのが凄いと思う。だからこそ、ちばぎんの脱退にはショックを受けた。今年の1月は別れの季節って感じ。ちばぎん脱退、まいやん卒業、映画秘宝休刊。こんなときはかまってちゃんの曲を聴いて元気出そうと思う。
*1:かまってちゃんは熱さを俯瞰で捉えた冷静さを持ち合わせてる。だから銀杏と比べられることがあるけど全く違う