電池メンタル社会人日記

映画やライブの感想書きます

ぼっちで成人式行った後、神聖かまってちゃんのライブに行った。

僕は友達が少ないけど中学の頃は、まだ友達がいたんだぜ。中学卒業した日から既に成人式のことを考えてた。この仲のいいメンツで成人を迎えるのだろうって。しかし、成人式が近づいてるっていうのに誰からも連絡が来ない。あれぇと不穏に思う。こちらから連絡してみると、ちゃんとした返事が誰からも返ってこない。要するに断られたのだ。マジかよ。あのメンツで成人式を迎えるのを当然だと思っていたのは僕だけかよ。こんな未来想像してなかったよ。わざわざ揃えた立派なスーツや靴は誰も見ないのか。綺麗に散髪した髪なんか誰も見ないのに。中3の頃のポテトサラダを思い出す。担任が最後の思い出にみんなでおかずを持ち寄って立食パーティーをやろうと言い出した。みんなは美味そうなおかずを持ち寄って、僕はポテトサラダを持ってきた。みんなのおかずはどんどん食べらていくのに僕の持ってきたガラス容器に入ったポテトサラダは食べられない。ポテトサラダから距離とってたけど、減っているのかどうかが気になってキリキリしてくる。手のつけられない大量のポテトサラダを見て、担任が「ポテサラが余ってるぞー」と呼びかけた。やめて!呼びかけないで。辛いのもカバーするためにヘラヘラしながら自虐っぽいこと言ってポテサラを配った。クラスの人は優しいから気を使って食べてくれた。意地悪されたわけじゃなくて、誰の眼中にもポテサラは入ってなかったのだ。誰からも見られない僕。すると、手が滑ってガラス容器を落としてポテサラとガラス破片が飛び散った。立食パーティーを中断してみんなでガラス破片を清掃することになった。明らかに教室内のテンションが下がり空気が変わった。せっかくみんな食べてくれたのに、いい調子だったのに、なんでこんなミスをしてしまったのだろう。ミスをした自分に苛立ち悲しくなった。高校の卒業式も思い出す。優しい人が多かった。受験期間前まではこんな僕にも話しかけてくれる人がいた。けれど卒業式は違う。みんなは本当に仲の良い人との時間を大切にしたので、僕に時間を割いてくれる人(気遣い)はいなかった。誰からも話しかけられることなく終わった卒業式。急いで校門へ向かう。自転車に乗ってイヤホンをする。ipodからは「透明少女」がながれてた。1月13日、今日は成人式。会場へ向かう。スマホを眺めてると、バイト先のグループLINEには仲良し旅行画像が大量に投稿されていた(当然、僕は行ってない)。虚無。みんなは楽しいんだろうな成人式。まぁ僕には人望がないからしょうがないとも思う。みんなはこの20年間、それぞれの関係性を築き上げ大切にしてきたんだろうな。僕はそれをサボっていたんだ。成人式は20年間生きてきたテストの結果のような気がした。でも、そんな関係性から解放された世界で生きたいとも思う。そんな世界あるのか知らないけど。そのために今を頑張るべきなんだ。ステージではよく知らない人のよく分からない話が始まる。誰も助けてくれない。助けてくれるのは画面の向こう側しかないんだ。そして僕は会場を出た。

 

僕を助けてくれたのは画面の向こう側の神聖かまってちゃんだった。友達のいない高校の頃、「友達なんていらない死ね」に衝撃を受けた。今日はベースのちばぎんの脱退ライブだ。会場までかまってちゃんを聴きながらツイッターで検索する。脱退ライブということもあり「〜年ぶりに来た」というファンが多かった。ゆりかもめに乗る。ゆりかもめはいつ乗ってもいいなぁと思う。整番は100番代だったけど、開演ギリギリに到着したので前方には行けなかった。の子さんはライブ中ずっと「衝動をくれよ!」と叫んでいた。それはパフォーマンスにも表れていた。「怒鳴る夢」では客に「るーるるららー」と歌わせ、「ゆーれいみマン」では客をジャンプさせ、「夕暮れの鳥」では客の手を指揮棒のように振らせていた。音響も良かった。「ゆーれいみマン」のアウトロや「夜空の虫とどこまでも」の大サビの轟音はナンバーガールかと思った。本編ラストは超名曲の「2年」。やってくれて嬉しかった。アンコールの「天文学的なその数から」は高校の頃、塾の帰りに聴いて泣いてしまった曲。最後のMC、「怒鳴る夢」が初めて作られた曲というエピソードは初めて知る(本来はセトリで最後の曲の予定だったが1曲目に変更したらしい)。憂鬱なバンドと思われがちだが初めての曲は夢についての歌だった。の子さんがしきりに言ってた「衝動」というワードは、誰しもが「ここにいるだろ!」って思っていいってことなんだ。最後の曲、「23才の夏休み」でおこなわれたキラカード返却のくだりで泣かない人なんているのか。「終わりは来る」「終わりは来る」とライブ中に何度も言ってたの子さんがなかなライブ終わらせない姿にもグッときた。僕の周りには円を描くように人がいなかった。それがなにか僕だけに語りけてくれる僕だけのステージにも思えた。かまってちゃんて奇跡の組み合わせだって思う。それはほんとに素晴らしくていいなぁって思う。

 

かまってちゃんの昔の動画で印象に残ってるのがある。それはの子さんがバンドについて語ってる動画。「バンドは遅れてきた青春」「みんなもバンドやればいいんじゃないんですか」って言ってた。僕は青春みたいなことを仕事にできるかな。そんな世界はあるのかな。今日は成人の日。僕も20歳。僕は大人になれたかな。僕は大人になれるのかな。

 

セットリスト

01 怒鳴る夢

02 るるちゃんの自殺配信

03 ゆーれいみマン

04 日々カルチャア

05 夕暮れの鳥

06 映画

07 夕暮れメモライザ

08 毎日がニュース

09 レッツゴー武道館っ!

10 肉魔法

11 おやすみ

12 夜空の虫とどこまでも

13 Girl2

14 バグったのーみそ

15 塔を登るネコ

16 ぺんてる

17 2年

アンコール

18 天文学的なその数から

19 ロックンロールは鳴り止まないっ

20 フロントメモリー

ダブルアンコール

21 23才の夏休み