電池メンタル社会人日記

映画やライブの感想書きます

マキシマムザホルモン『Deka Vs Deka』 感想

2015年11月に発売されたDVDを今さら購入。当時、僕は高校生でお金がなくて買えなかった。youtubeに投稿されたDVD紹介動画を見て、あー面白そうだなぁと思いを馳せてずっと過ごしてきた。そんなDVDがようやく手に入り、とにかく嬉しい。スタートアップディスクのゲームをクリアできないと他のディスクも視聴できないのは知っていたのでさっそく始める。亮君の弁サンから脳内世界へ飛ばされることで始まる。身近なものから世界が広がっていくという展開は好みだ。飛ばされたとこは真っ白くて何もない部屋で、そこから手探りで脱出を始める。何もない部屋にはさらに別の部屋があり、その部屋に置かれた本にも情報が書かれて・・・という感じで世界が広がっていく。内側へ内側へと進んでいく展開は好みだ。話が進むとホルモンのファン(腹ペコ)なら知ってて当然のクイズに答えるパートが始まる。このクイズは、たとえ分からなくてもyoutubeにあがってる「全国腹ペコ統一試験」の動画を参考にすれば答えられる仕組みになっている。ここに凄さを感じた。今まで内側へ潜っていくようだったゲームが外部の動画の存在によって、一気に世界が多層化して開けたように感じた。『Deka Vs Deka』には外部装置が存在する。それは付属品の付録に限らず、13年に発売されたアルバム『予襲復讐』や「全国腹ペコ統一試験」の動画も含まれる。DVD単品で完成せず、外部装置を含めて完成するとこに、こってり感を感じる。このDVD作品は一貫してこってりしてる。例えば、沢山のパロディ・引用が含まれていること。マリオ、ストリートファイター、FF、ドラクエカイジドラゴンボールスターウォーズなど。僕が知らないだけでもっと沢山の引用があるのだろう。こってり感とは情報量の多さだ。MCUが映画にユニバース化を持ち込み情報量を多くしたように、『Deka Vs Deka』も情報量で打ち勝とうとしてる。それは、現代の文化の楽しみ方にあっているパッケージだ。そもそも、こってり感はホルモンのバンドとしての姿勢と一緒だ。

 

初めてホルモンの存在を知ったのは小学5年生。友達から教えてもらった『F』のMADを見たのがきっかけ。あれこそまさに情報量の塊のようなMADだった。中学生になって『予襲復讐』を購入。高校生で初めてホルモンのライブに行けた。「真打TOUR」、学校から直行で会場へ。着替える時間もなかったので学生服のまま参加。会場にはホルモンのTシャツを着た人でいっぱい。ホルモンのTシャツは基本的に黒なので白シャツ学生服の格好が目立ってしまった。お酒を飲んだりタバコを吸ったりしてる大人が多くてなんだか怖かった。一曲目から後ろの人が僕の肩をグンと押してダイブしてった。僕は早々に体力がなくなり後方へ下がるがそれでも激しくてグロッキーに。ライブが終わって会場を出ると、汗びっしょりのTシャツに夜風が当たり爽快な気分。マラソン大会の後のよう。これはもう運動だなって思った。ホルモンと二郎系にシンパシーがあるのもソレなんじゃないかと思った。二郎系って食事を超えた運動なのではないかと側から見て思う(食べたことないから知らないけど)。ライブでなく運動、食事でなく運動、この2つに共通するもの。ソレはこってり感。去年、フェスでホルモンを久しぶりに見た。モニター出すようの映像を作ってあって、相変わらず手が込んでるなーと思った。手を抜かないこってり感は健在だった。そろそろワンマンにも行きたいので全く当たらないチケットをどうにかお願いします。

 

スタートアップディスクで一番笑ったのは秋○康の「営業」のコマンド。