電池メンタル社会人日記

映画やライブの感想書きます

SPITZ JAMBOREE TOUR '23-'24 "HIMITSU STUDIO"

12/19(火)日本ガイシホール(開演:19時)

 

普段は遠征することなんてないのですが、スピッツのチケットが関東ではとれないので、名古屋も応募したらなんと当たったので、行くことにしました。スピッツのためなら遠征もいとわないよ!

 

名古屋に行く前に早稲田松竹で『恐怖の報酬 オリジナル完全版』と『バニシング・ポイント』の2本立てを観に行きました。結論から言うと結構微妙で、前日からの寝不足もあり、『バニシング〜』は結構寝てしまった。そこから高田馬場の「えびのや」で天丼食って(流石の美味さ)、東京駅から名古屋へ。新幹線内では最近見返してる『踊る大捜査線』をFODでダウンロードしたので2話分見る。今回、東海道新幹線ということで、スマートEXを使ったのだけど、こんなに便利でいいんですかっていうくらいに便利。

 

名古屋に着いて、ガイシホール最寄りの笠寺駅に行かないといけないのだが、意外と電車の本数がなくてやべーとなってると、臨時便も出ていてそれに乗ることに。パンパンの車内でしたけど。もちろん乗客の大半はガイシホールへ向かうのですが。

 

18時半過ぎに会場に到着。駅が狭くて出るのにも時間がかかったので、心配だったけどなんとか間に合ってよかった。会場内の大きくわけて4箇所のトイレのうち、4分の3は女性トイレだったので、女性客が多いのかなと思ったけど、場内に入ってみると老若男女の様々な客層がいたので、さすがスピッツと思った。そして場内に入って思ったけど、やっぱ誰かと来たかったなと思うし、というかカップルで来たかったと思うけど、別に僕には彼女なんていないし。

 

19時開演。そもそも今回のアルバムが名曲しかない時点で最高のライブになることは確定してたけど、やはり最高だった。1曲目の「めぐりめぐって」は手拍子ノリ。これがスピッツのノリなのかなと隣の中年女性を見ていて思った。若い邦ロックだと、手を挙げるノリが多いので意外というか、世代を感じたけど、結果的には全曲で拍手ノリではなく、手を挙げるノリもあったりして、客がそれぞれの楽しみ方で楽しんでいた。2曲目は 「ときめきpart1」。『水は海に向かって流れる』のエンディング曲で、映画館で聴いたときも泣けたけど、やはり泣ける曲だった。この曲からモニターがドンとついてアガる。メンバーそれぞれにカメラがあるのもファン想い!1曲目始まったときはモニターないのかと思っていたので嬉しかった。3曲目の「けもの道」は重いベースから始まり、ロックモード開幕。ベースもギターもステージの端まで動きまくり。5曲目の「紫の夜を越えて」もまた良い曲すぎて泣ける名曲だし、ほんとかっこいい曲。6曲目の「大好物」は初めて聴いたとき歌詞が大好きで泣いてしまった曲。ほんと泣ける曲ラッシュ。7曲目は「チェリー」。90年代の大ヒット曲を生で聴けてる嬉しさ。やっぱ誰しもが最初はこういった有名曲からハマっていくものだから。

 

11曲目から過去の名曲ゾーン突入でよりノリノリに!12曲目の「楓」は染みまくり、刺さりまくりで体をゆらゆら動かしてノリノリ。14曲目は「未来未来」。この曲はアルバムの中では異色だが、スピッツのセンスが爆発した大名曲。そしてまたもや大大大名曲の「夜を駆ける」のたたみかけ!たまらなすぎる……!!ライブで聴くことでドラムがいかに特徴的な曲か実感。「楓」→「サンシャイン」→「未来未来」→「夜を駆ける」の流れ、気持ち良すぎで絶頂しそうだった。

 

16曲目の「俺のすべて」からはさらに盛り上げる。スタッフ含めて観客全員で手拍子ノリ。ライブでこんなに盛り上がる曲なんだーと。ライブ定番曲なんですかね?草野もタンバリン片手に動きまくり。一体感がハンパなくて単純にここが一番テンション上がったかも。17曲目はMCでりスピッツの寿命が10年伸びた」という大ヒット曲の「美しい鰭」。18曲目の「オバケのロックバンド」はメンバー全員が歌う楽しさが全開。20曲目の「8823」でぶち上げて、21曲目の「涙がキラリ☆」でちゃんと90年代の代表曲をやって本編はシメ。

MCも印象的だ。舞台には大きなスケボーやイチゴ、超合金のロボットのセットがあるのだが、律儀にそれぞれに触れたの誠実すぎでしょ(床が黒白のタイル状になってたのも、新宿ロフト的なライブハウス忘れてないぜって感じでよかった)。セットに触れつつ、良いエピソードがあって、中学のとき、足りないお小遣いでスケボーかエレキギターのどちらかを買おうと思って、ギターを選んだ!って話良すぎ!コナンのおかげでサブスクのランキングで若いアーティストの中にも混ざってるという話から、若い人の曲カバーすると若い気分になるというくだりで、藤井風の「さらり」をカバーすると、チェリーの歌詞で他のアーティストの曲をやるくだりになり、ゆずの「栄光の架け橋」とスキマスイッチの「全力少年」をカバー。この選曲からスピッツはロックだけじゃなくて、日本のポップスを担ってる自覚がちゃんとあるんだなー(深読みですが、、、)と思えてさすがだなと。一番痺れたのは「スタンド、アリーナ最後列のあなたのために歌います」と言ったところ。かっこよすぎて細美武士のMC!?ってなったよ。ライブ中何度か、盛り上げの話になって、草野さんが普段はあまりやらない「名古屋いくぞー」と叫んでちゃんと盛り上がって、「こういうのが嫌だからスピッツ来てる人もいる」ってちゃんとフォローするの優しすぎじゃない!?アンコールでは「スピッツのことを暇なときには思い出してください」「生まれて来てくれてありがとう」とまで言ってくれてほんと感動しちゃうよ。

 

アンコール含めて23曲の2時間半ほどだが、大満足。たとえ指定席だって、1曲1曲のクオリティと演奏のクオリティが高ければ、最高のロックのライブになるんだと。また次も行きたくなるし、長く活動を続けてほしいと思う。

 

ワンマン初めて来たけど、改めてスピッツが日本のロックバンドのトップオブトップであることを実感。老若男女に愛されてるし、楽曲のクオリティは下がらないし、定期的に作品を発表してくれるし、ヒット曲出し続けてるし、メンバーチェンジとかないし、演奏上手くてサービス精神いっぱいでカッコよくて若々しいし。特に草野マサムネのボーカルの変わらなさは凄い!!あとほんとイケメンだな。全てが。そして何よりロックだし、本気で感動してるよ。もう完璧でなんも言えねえっす!!名古屋まで来てよかった!

 

〈セットリスト〉

01. めぐりめぐって
02. ときめきpart1
03. けもの道
04. 跳べ
05. 紫の夜を越えて
06. 大好物
07. チェリー
08. 青春生き残りゲーム
09. 手鞠
10. i-O(修理のうた)
11. 正夢
12. 楓
13. サンシャイン
14. 未来未来
15. 夜を駆ける
16. 俺のすべて
17. 美しい鰭
18. オバケのロックバンド
19. 甘ったれクリーチャー
20. 8823
21. 涙がキラリ☆

アンコール
22. えにし
23. 不死身のビーナス

 

空いてる飯屋がなくてホテルの近くの松のやで名古屋っぽく味噌カツを食べる。アパホテル名古屋駅前北店に泊まり(大浴場があって嬉しい!あとアダルトビデオがテレビで無料で見れるのも嬉しい!とゆーかホテルの隣に「世界の山ちゃん」あったからそこで手羽先食えばよかったー)。翌日の昼食は「魚忠」という回転寿司屋に行ったので、結局名古屋メシ食ってねー。東京に戻って新宿シアターサンモールでシベリア少女鉄道の『持続可能彼女』を当日券で観る。作・演出の土屋さんが当日券アピを毎日ツイッターでしていたので、お客さん少ないのか思っていたけど、ほぼ満席だった。シベ少の舞台を観るのは初めてで、前半がフリで後半にメタ的な回収が入る面白い演劇という情報だけはネットで知っていた。今回は舞台が宇宙船で4人の女性がサスペンスドラマのように何やら言い争いをしている。これが前半30分のフリでオチの60分は実はもう1人女性が登場して、彼女はお金がなくてこの劇場自体に住み着いていて、この宇宙船の舞台にもちょこちょこ顔を出すのだ。4人は彼女のことが可愛くて守ってあげたくてセットを次々に破壊して、彼女の生活の糧にするのだ。確かに舞台を観ていて思う、ここまでセット作ってあるのにもっと活用ししたらいいのにー勿体無いという気持ちをまさにタイトル通り、持続可能していく展開。単純に舞台セットが破壊されて変わりゆく様は興奮する。中盤、彼女の作った黒豆を4人が食べて、ほぼ演劇を放置するシーンや彼女が消えて客席まで追いかけるシーンなど面白さが連発する。最後にはバットエンドのはずの舞台がサンタもやってきてクリスマスツリーも立ってハッピーエンドで終わるのだ。『ラヂオの時間』のようにメタ要素が劇中劇さえも大きく変えるエンディングにフィクションの素晴らしさを感じる。最後にクリスマスを感じさせてしっとり終わる展開が12月に観れてよかったなと思う。夕食は「第一旭」の九条ネギ追加した醤油ラーメン。移動中に『踊る大捜査線』をチマチマ観ていたら最終話まで辿り着いた!

 

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