12/27(金)恵比寿LIQUIDROOM(開演:19時)
罪悪感と共に仕事を押しのけてまで来て、間に合って良かった。まぁ仕事なんてどうだっていいでしょ。今月3度目のリキッドルーム。ソールドアウトでパンパンのリキッドルームで後方で観ることに。それにしても、かまってちゃんのライブに来るといろんな人がいて、多様性を1番感じる。
1曲目はこのツアーの定番の入りとなっている「 ヨゾラノ流星群」。2曲目は「かまってちゃんには冬の曲があります。聴けクソ!」と始まった「 雨宮せつな」。3曲目はかまってちゃんの持つアングラ感が発揮される「死にたいひまわり」。4曲目は同じく打ち込み要素強めの「カエルのうた」。間奏からの終盤の盛り上げの展開にの子の天才さを実感。5曲目「イマドキの子」はシンセが気持ちのいい大好きな曲。ここまでは打ち込みテイストの楽曲が続いたが、6曲目からはロックバンドらしい盛り上げモードへ。7曲目が終わったあたりで、前に行く人がいて、スルスルと前方エリアへ。やっぱライブって前で観ないと興奮が半減する。
8曲目は酒飲みソングの「全世界のカスどもへ乾杯」で、今までにはなかったテイストに思う。9曲目「 砲の上のあの娘」は間奏のバイオリンとピアノのデュエットが冴え渡り、アウトロのピアノソロの見事さにmonoくんの培ってきたものを感じた。厨二病的にカッコいい「肉魔法」からの「あるてぃめっとレイザー」の繋ぎなんて、高校生の頃の僕が聴いたら発狂もんだっただろうな。「あるてぃめっと〜」のアウトロのバイオリン最高ね。12曲目「卒業式」は卒業式に殺人を犯したという内容で、かまっちゃんの持つ暗さが全面の曲で、かまってちゃんは常にそういうことを曲げずに歌ってきたし、それでも聴けるのは美しいからです。の子の隣の小さな鍵盤はそのままに、13曲目は「僕の戦争」を披露して、からの「マイスリー全部ゆめ」「夕暮れの鳥」とバイオリンが映える楽曲が続く。かまってちゃんはほんと楽曲の幅が広く、やりたいことをやってるとこが好きだ。16曲目「学校に行きたくない」を聴いていると、かまってちゃんはいつまでも10代のための音楽であり続けて欲しいし、思春期の味方であって欲しいと思えた。それが正しい姿に思うから。本編ラストは「ぺんてる」。今日の自分には1番心にフィットした名曲。
アンコール1曲目はまず、キーボードのmonoとバイオリンの柴が登場してメロディを弾き始める。それは「怒鳴る夢」の「るーるらーらー」の部分。続いてベース、ドラムと音が重なっていき、の子が登場して「るーるらーらー」と歌わせる。なんだかこの光景に、ちばぎんのラストライブを思い出してエモくなっちゃう。この後は「ロク鳴り」「フロメモ」かなと思っていると、の子がアコギに持ち替えて、せっかく柴さんがいるからと「緑の長靴」というレアな選曲に特別感。ラストは「フロメモ」「ロク鳴り」をかましてから「きっと良くなるさ」を合唱して終幕。てか、普通にライブ演奏で聴きたくもあるけどね。MCでは「中居をゲストに呼べ!今しかない!」と過去の放送事故的な共演があるが故のイジリに爆笑。「あけましておめでとうございます!」でシメるのも斬新すぎて笑うし、本当の本当の最後は「行くぞ!」で捌けたのがカッコよすぎね。近年のかまってちゃんはライブのテンポが良いわけだけど、このツアーは配信で観ていても特にテンポ良く曲を重ねていく。それは今日のライブもMCらしいMCはなく、時折り挟まるのは、の子による語りまたは気合い。10代のためのバンドに感じる大人の貫禄。生で何回観てもやっぱ感動するね。
〈セットリスト〉
1.ヨゾラノ流星群
2.雨宮せつな
3.死にたいひまわり
4.カエルのうた
5.イマドキの子
6.自分らしく
7.Girl2
8.全世界のカスどもへ乾杯
9.砲の上のあの娘
10.肉魔法
11.あるてぃめっとレイザー!
12.卒業式
13.僕の戦争
14.マイスリー全部ゆめ
15.夕暮れの鳥
16.学校に行きたくない
17.ぺんてる
アンコール
18.怒鳴る夢
19.緑の長靴
20.フロントメモリー
21.ロックンロールは鳴り止まないっ