僕が小学生の頃、『やりすぎコージー』とか見てたし他の番組にもずっと出ていたので特に気にせず見てたけど、知れば知るほど変な芸人だなって思う。それを認識したのは『行列のできる法律相談所』における東野のサイコパス特集。とにかく心がない。ゆえに割り切った司会が出来るのか？そんな司会業については『あちこちオードリー』で語っていた*1。「お笑いのつもりはなくフロアディレクターの気持ちでやっている」と。あれだけ割り切った心を持っているのに、体を張ること＝芸人の面白さという思想があるのが面白い。『あらびき団』ではにゃんこスターのモノマネを全力でしたり、『リンカーン』のフレンドリーダウンタウンのアンガールズ回では裸エプロンで登場したり、最近ツイッターで流行ったギャグリレーでは「放課後電磁波クラブ」の格好をしていた。てか裸好きだな。出川哲朗が『ジョブチューン』で一番やりやすいMCに東野と今田を挙げ、「MC席から前まで来てドロップキックしてくれる人は他にはいない」と語っていた。そのドロップキックにも体を張る思想が出てる。
今どきのアニメが好きなのも芸能人のゴシップが好きなのも*2、ノブコブ徳井との対談動画で自身の吉本内の序列をあからさまに語ったり、『ごっつ』終了後に『ウリナリ』や『みなさん』に出演していた（らしい）身軽さも知れば知るほど変だ。
東野は芸能界を面白がってる。『アメトーーク』では芸能界で位置がズレ始めた品川や西野、千鳥をいじる。「吉本芸人生存確認ラジオ」ではメッセンジャー黒田に鍋で煮込ませジミー大西に天ぷらを揚げさせ、それを面白がる。今年２月に出演した佐久間Pのドリームラジオで言った「テレビって面白いですよね」って言葉が印象に残る。そんな面白がる性格ゆえに芸人についての著書を書いたりするのだろう。そんな面白がる性格を持つ東野だけれど『あらびき団』『本能Z』で若手のネタを大きな口を開けて笑う姿は普通にお笑いが好きなんだろうなと感じる。
最近、東野が「幻ラジオ」という動画配信をyoutubeで始めた。そこで「アップデートして行こう」という回が話題となりネットニュース化した。そこでは良いものとして書かれ消費されたけど、ちゃんと聴けば「今はダメですけど」や「アップデートですから」という言葉を使って悪口や愚痴を言いまくっていて笑った。今日もテレビから東野の胡散臭い関西弁の割り切った司会と大きな笑い声が聞こえてくる。
