電池メンタル社会人日記

映画やライブの感想書きます

国立映画アーカイブスについて

東京駅八重洲方面南口から徒歩15分くらいのとこにある国立映画アーカイブスに最近よく行ってる。国立映画アーカイブスにはキャンパスメンバーズというものがあり無料で上映や展示が見られる。僕が通ってる大学はそれに加入してるためお得でよく行ってる。日本映画や外国映画の手描きポスターが沢山飾ってあるのも雰囲気よくて好き。初めて行ったのは去年の秋。僕が大好きな『逆噴射家族』のリバイバル上映。上映前に同じ学校のチャラい二人組が前の方に座った。僕はその二人とは関わりがないので当然話しかけない。学校で遠目で見る限りは僕が嫌いなタイプ。そんなタイプの二人が『逆噴射家族』を見てることのギャップにどこかキュンときてしまう。この感覚は『桐島、部活やめるってよ』で「鉄男」の上映に橋本愛が来てたのと同じ。あの二人が僕が好きなあの娘だったらなぁなんてこと思いながら上映が始まった。

 

次に来たのは今年の1月。「ライジング・フィルムメーカーズ・プロジェクト」という若い世代の映画を見ることができるイベントに行った。客層は男性ばかりで若者二割、中年一割、残りは白髪かハゲのおじいさんが七割。客席には業界の人もいたらしく『クマエロヒーム』という映画の配給を手伝ってたと話してた。「日芸の卒制で無駄に金かかってる」「600人くらい客きた」なんて話もしてた。まず中元監督の『デットコップ』と『一文字拳』の上映。上映前にカナザワ映画祭を運営してる方から一言「技術はなくても突出したものある人が選ばれる」。上映後、中元監督と下村勇二(アクション監督)のトーク。中元はデザイナーで働いた後、映画の専門学校へ行き1年生で『デットコップ』を2年生で『一文字拳』をつくった。好きな映画は『ターミネーター』や『酔拳2』、ブルースリーの映画など。撮影裏エピソードとしては子供のこと無視して公園遊具使って撮影。足を燃やして蹴るシーンではズボンを重ねて撮影。下村からのアドバイスでは「アクションをもっと立体的に撮る」「攻撃の強さによって受けるダメージレベルの差を描く」。続いて西口監督の『ED』。トークは西口監督と向井康介(脚本家)。西口は人見知りな雰囲気で小声で喋り下手な感じ。まるで自分を客観視してる感じだった。ハキハキしてた中元とは対照的。西口の「エキストラを増やすためにLINEのグループで勝手に追加した」というエピソードと向井の「結局映画は90分くらいがいい」という話がなんか好きだった。

 

次に5月。深作欣二特集。『宇宙からのメッセージ』『蒲田行進曲』『いつかギラギラする日』『バトル・ロワイアル』を見た。深作欣二は余白がない感じが好き。

 

東京駅には沢山の高いビルが立ち並び仕事バリバリサラリーマンやOL、新幹線やバスに乗っていく旅行客、ランニングやサイクリングでいい汗かいてる人たち、映画アーカイブスにはおじいさんばかり。僕と似たような人はいなくてどこか非日常な感じが東京駅にはある。